少し前に、名画座でフェリーニの特集上映があった。
観たことのない有名な作品を、スクリーンで観る機会は貴重。「アマルコルド」が一番好きになった。他の作品はウトウトしながら観たが、心地よかった。

みんな猥雑で粗野で身勝手で、それをおおらかに許容するところが好きになった。映画の最後にバカボンのパパがでてきて「これでいいのだ」って言いそう。

 どうして、こんなにおおらかなんだろう?
厳格な宗教が根底にあるからこそ、「わかっちゃいるけどやめられない」人間のだらしなさを許容できるのだろうか。「ほんとはいけないんだけど、そうは言っても誰も完璧には守れないからね」と。

近所にバレないよう、こっそり鳩にエサをあげるおじさん