怪獣が全く映らない、怪獣映画を撮ってみたい。落語で言えば「らくだ」みたいに、当人がいっこうに出てこない。周りの人間の反応と、見上げる視線だけで怪獣の話を作りたい。映画の前に、絵や文章で書こう。

 と考えていたけれど、書いている途中で、怪獣ではないが、そんな映画があったことを思い出した。「桐島、部活やめるってよ」はちょうど、そんな映画だ。テリー・ギリアムの「ゼロの未来」もそう。

 肝心なものが全く映らない映画って、意外とたくさんある。「ハリーの災難」も「ロープ」もそうだ。モザイクだらけの日本のアダルト・ビデオもそうだ。
これだけたくさんあるなら、おれがもうひとつ作ってもいい気もするが、ひとまず案は置いておくことにした。

 それで、使いみちがなくなってしまったのが、この写真とアイデア。ここで使っておく。

怪獣から逃げるなら、この遊具の中に入るのが一番。